「ザ・ビーチ・ボーイズを聞いて、行ったこともないアメリカに大きな憧れを抱いた」という人は多いのではないでしょうか?1961年に活動を開始した「ザ・ビーチ・ボーイズ」はサーフ・ロックの先がけとして数々のキャッチーな名曲を発表しました。
今回はそんなザ・ビーチ・ボーイズの中古レコードの買取事情について余すことなく解説。レコードの買取市場で高額査定が見込める条件をみてみましょう。
ザ・ビーチ・ボーイズHP(https://www.thebeachboys.com/)
ザ・ビーチ・ボーイズの代名詞ともいえる傑作「ペット・サウンズ」(Pet Sounds)はビートルズの作品とも比較して語られることの多い1枚。世界中で発売されているこのアルバムは同じ収録曲であってもレコード盤によっては大きく価値が変わることもあります。
もっとも価値が高いのはオリジナル盤。なかなか市場に出回ることのないプレミアものです。こちらは現在も高騰を続けています。しかし、リイシュー盤(再発売されたもの)であっても市場でそれなりの査定額が見込めることも。
また、海外のオークションサイトでも大量に取引が行われています。世界規模で発売されたアルバムのためその国のオリジナル盤で状態が良いものはニーズが高くなると考えられます。
「ペット・サウンズ」に加え、高額買取が期待できるアルバムは「フレンズ」。東芝音楽工業から発売されたものは状態にもよりますが、40,000円ほどの買取額を提示されることも。メンバーソロ名義の「KENNY AND THE CADETS」もレア盤として扱われます。
タイトル | 買取相場 |
---|---|
フレンズ | 40,000円 |
ベストオブ ビーチ・ボーイズ | 20,000円 |
清流はいずこへ | 10,000円 |
KENNY AND THE CADETS | 80,000円 |
PET SOUNDS | 15,000円 |
TEN LITTLE INDIANS | 15,000円 |
HEROS ANS VILLAINS | 12,000円 |
日本の著名人にも熱烈なファンが多いザ・ビーチ・ボーイズ。彼らのレコードは世界中で発売されています。そのため、コレクターが多いことがザ・ビーチ・ボーイズの特徴のひとつ。
とりわけ「Pet Sounds」はイギリスやアメリカで発売されたオリジナル盤を熱心に探し求めるファンも多くいます。状態の良い盤の価格は今後も上がっていくことはまちがいないでしょう。
レコードの音質は個体差が多く、録音やマスタリング方法によってそれぞれの音は大きく変わります。そのため、聴きくらべをしたがるリスナーが同じ盤であっても購入する傾向に。
ザ・ビーチ・ボーイズがデビューした当初は、なんとメンバー全員が20歳以下でした。サーフィンや車をテーマにした楽曲は若者の支持を集め、世界的なグループとなった今も活動を続けています。
1963年に発表された「サーフィンUSA」は当時としては斬新なビート感が大ヒット。歌って踊れるポップな曲というイメージが先行しますが、「ペット・サウンズ」以降は内向的な音楽に傾倒していきました。
ザ・ビーチ・ボーイズのレコード自体は大量に発売されているので、希少性の高いオリジナル盤が高く評価される傾向にあります。
今なお、根強い人気があるザ・ビーチ・ボーイズは名盤「ペット・サウンズ」がアメリカでも高額で取引されています。とはいえ、「ペット・サウンズ」であればどの盤でも高額で買取がされるわけではありません。
オリジナル盤が高額になることは紹介したとおりですが、日本盤でも高額査定が見込める可能性があります。そのなかでも価格を左右する重要な要素は「帯」です。
もともとは海外のアーティストを日本人リスナーにわかりやすく伝えるためにつくられたのですが、今では海外コレクターのなかでも日本レコード独自のObiを探す人も。そのため、「ペット・サウンズ」でも日本盤で帯がきれいな状態で残っているものは高額査定となる可能性があります。
若いときに買ったまま整理することのなかったレコードも、予想以上の価値になる可能性があることがわかりました。しかし、レコードの価値の見きわめは誰にでもできることではありません。そのため、買取ショップによっても査定額は大きく差が出ます。
大切なレコードの価値を正当評価してもらうためにも、できるだけいくつかのショップで査定をしてもらうようにしましょう。実際のレコード買取体験談も要チェックです。