マイルス・デイヴィスのレコードでも市場での流通量が少ないアルバムは、希少価値があるため買取額が高くなります。また、同じタイトルでも、初回生産盤や限定盤のほうが高額での査定を期待できます。
発売当初は人気がなく、あまり世に出回っていなかったものの後年評価された作品も、中古市場での価値が高まる傾向に。
マイルス・デイヴィスのレコードは購入時の状態に近ければ近いほど、高価買取の期待ができます。未開封状態のコレクションや新品はその代表格。
再生ができても、ディスクに傷やカビ、ジャケットの汚れなどがあると、マイナス査定のポイントになってしまいます。また、テープが付着しているとそれだけで価値が下がってしまうため注意が必要です。
アルバムなどのLP盤の場合、帯がついているとプラス査定のポイントになります。ほかにも、マイルス・デイヴィスのレコードで限定盤の特典や付属品がついていると、査定アップにつながります。
レコードを入れるスリーブにレーベルロゴが入っているものも高評価の対象に。また、歌詞カードも重要です。付属品がすべて揃っていること、折り目や汚れがないこと、破れていないことが第一条件です。
同じ盤でも買取価格が変わる場合があります。
初回限定生産や、来日記念などで発売されたマイルス・デイヴィスのレコード盤は価格が高まる傾向に。限定タイトルはそれだけでレコードの価値が上がるのですね。
また、店頭視聴用のサンプル盤である通称「白盤」と呼ばれるもの、海外で「プロモ盤」と呼ばれるものは日本で販売されたものより高額になるケースも。
マイルス・デイヴィスのレコードのなかで最も買取額が高いのは「Workin'」の限定盤などです。
ジャズ界の重鎮であるマイルス・デイヴィスは当時から人気が非常に高く、再販版なども多く登場しています。そのため、高価買取を狙えるレコードは多くありません。
それでも、人気ミュージシャンの初回盤や限定盤などは希少価値が高いため、同じタイトルでも買取価格に差が出る場合もあります。
タイトル | 買取相場 |
---|---|
Workin' | 16,000円 |
Cookin'(Ressue) | 300円 |
IN A SILENT WAY(Reissue) | 300円 |
マイルス・デイヴィスは、「モダン・ジャズの帝王」とも呼ばれ、ジャズ界でも絶大的な存在。モダンジャズのみならず、さまざまなジャンルのジャズシーンを牽引しました。
ジャズの中古レコード市場では、比較的、年齢層が高い根強いファンが多く、需要は高く安定した状況にあります。高値で取引されているプレミアム盤も多くあり、海外で買い付けなどを行うレコード専門店も多くあります。
ジャズのなかにもさまざまなジャンルで細分化されており、それによりレコードの価格も大きく変わることを覚えておきましょう。
マイルス・デイヴィスは、17歳の頃にプロデビューを果たします。その後1947年に「Savory Records」にて初のリーダーセッションを吹きこみ、その後「Birth of the cool」という名盤をリリース。
1956年にはモダン・ジャズ史上最も優れた連作の1つ「Prestige」を発表。さらに1959年には名盤として名高い「Kind of blue」を送り出しました。
マイルスの影響はジャズだけにとどまらず、ファッションデザイナーやタレントスカウト、音楽監督と多岐にわたり活動しました。
スカウト業でも手腕を発揮したマイルス。彼が才能を見出した多くの有名人たちは今もなお、業界に影響を与えています。死してなお、マイルス・デイヴィスという名を世界中に轟かせているのです。
日本盤のレコードは国内のみならず、海外でも大きな評価を受けています。
ユトレヒトで開催されている世界最大級のレコードフェアでも、日本レコード専用のセクションが設けられているほどです。マスタリング技術やレコードの材質の良さによるハイクオリティな音質、日本独自の文化であるレコード帯やステッカーなどのおまけが評価を受けている大きな要因です。
日本産のPOPやロック盤はあまり出回っていないようですが、コアなファンは一定数おり、そういったジャンルの音楽も海外に少しずつ浸透している様子です。マイルス・デイヴィスのレコードも日本版のものは海外ファンからの需要がある場合も。
今後も、日本盤の人気が続くかどうかに注目が集まります。世界のレコード市場においても、日本産レコードはユニークな存在になりつつあるのですね。
レコードを高値で買い取りしてもらうには、複数のレコード買取業者での査定をおすすめします。中古レコードには多くの査定項目があり、業者によってその査定基準は大きく異なってくるためです。
専門店も数多く、特定のジャンルに特化した店舗が多くあります。専門外のお店に査定を依頼しても、本来受けるべき評価を受けられない可能性も。買取業者へ依頼する際は、できるだけ複数の店舗で見積もりをし、いちばん査定額が高い業者へ売却しましょう。