生産枚数が少なく、高価買取が期待できる例として、発売当初は人気がなかったものの、後年になって大きく評価されたアルバム盤が挙げられます。
有名アーティストのなかでも、初期アルバムはヒットするかどうかがわからないため、生産枚数が少なかった盤も多いです。しかし、その後需要が高まったため、必然的に希少価値が高まります。ピンクフロイドのレコードの初期作品は思わぬ価格がつくことも。
ピンクフロイドのレコードは未使用品が1番なのはもちろんですが、カビや焼けが少ない見た目がきれいな盤は、高価買取の期待ができます。ディスクに傷やカビ、ジャケットの汚れなどは再生状態に関わらずマイナス査定になるため、注意が必要です。
また、テープなどの付着や書き入れなどは大きく査定額を下げてしまうことも。
ピンクフロイドの日本産レコードの場合、帯がついていることは最重要ポイントといってもよいでしょう。
特に限定盤や記念盤は帯がついているだけで査定価格が大きく上がる可能性も。そのほかの付属品も保存状態が良好であれば、プラスポイントです。
歌詞カードも大切で折り目や汚れがなく、破れていない歌詞カードがあれば、いっそう期待がもてることでしょう。
初回限定生産盤や記念発売された盤といったピンクフロイドのレコードは、それだけでレコードの価値が上がります。
また、「白盤」(海外では「プロモ盤」と呼ばれる)という、レコード会社関係や店頭視聴用のサンプル盤も存在します。これらは市場に出回っていないため希少価値が高く、高価買取の期待がもてます。
とにかく、「希少性」が価格を左右するのですね。
プログレッシブロックというに人気ジャンルにおいて、さまざまなアルバム盤などが高価買取されているピンクフロイ。そのレコードの中で最も高価買取されているのが、「サイケデリックの新鋭」。350,000円の買取事例も。
日本仕様の初回プレス盤は「赤帯」と呼ばれ、かなり希少価値が高く、高価買取対象のレコードとする業者は多数。
タイトル | 買取相場 |
---|---|
サイケデリックの新鋭 | 350,000円 |
THE DARK SIDE OF THE MOON | 60,000円 |
ANIMLAS | 15,000円 |
THE PIPER AT THE GATES OF DAWN ( COLUMBIA:SX6157)【UK-ORIGINAL,BLUE COLUMBIAラベル,初回"FILE UNDER-"表記無ジャケット,SANS-SERIFフォント表記ラベル】 | 70,000円 |
THE WALL (HARVEST SHDW411)【UK-ORIGINAL,カスタム・ラベル,2LP,初回MAT:1/2/1/1,インナー・スリーヴ,タイトル・ステッカー】 | 30,000円 |
ピンクフロイドは、ビートルズらと並んでイギリスを代表するロックバンドであり、「史上最も成功したロックバンドの一つ」とも称されています。
プログレッシブロックというジャンルを新たに打ち立て、常にロックの最前線を歩んできました。
1973年に発表された「狂気」は、742週連続チャートインという偉業を達成。最も売れたロックアルバムの1枚でもあります。
通算売上枚数は2億5千枚を記録し、今なお多くの人に愛され続けているバンドです。
時代とともに大衆化してきたロックレコード。CD盤になっていないものも多数あり、ピンクフロイドもレコード盤しか存在しないタイトルは高額で取引されています。
ピンクフロイドは、1960年代に元々はサイケデリックロックバンドとして結成されました。ファーストアルバム「夜明けの口笛吹き」を発表。鮮烈なデビューを果たしました。
彼らは実験的なサウンドや、長いインストパートを取り入れ、プログレッシブロックというジャンルを作り上げていきました。
ロック界の金字塔として名高いアルバム「狂気」は爆発的なヒットを記録。742週連続チャートインという偉業を達成します。
その後メンバーチェンジを繰り返しつつも2014年最終作「永遠/TOWA」を発表。「時代を超越した音の芸術」として、偉大なロックバンドとして、今もなお後進ミュージシャンに影響を与える存在です。
日本盤のレコードは昔から「音飛びがしない」といわれ。大きな魅力がありました。
洋楽などの海外盤で「針飛び」がほぼ必ず起こってしまっていた時代でも、日本盤ではめったに起こりませんでした。
カッティングレヴェルに大きなムラがあったものの、針飛びをすることなく安心して聴けるというのは大きな評価ポイントだったようです。
ほかにも日本独特の帯は海外でも「obi」と呼ばれ、日本独自の邦題やキャッチコピーはコアなファンの収集欲をくすぐる存在です。ピンクフロイドのレコードも日本独自の帯が付いており、価格を大きく左右されます。
専門業者にはそれぞれ、特定のジャンルに特化した知識をもつため、自分が買取してほしいレコードと同じジャンルを専門とする業者に頼む必要があります。
リサイクルショップへの売却は大量の盤を処理したい際にはおすすめできますが、適切な価格査定は専門業者がおすすめです。
より高額買取を望む場合は、複数のレコード買取業者に、見積もり依頼をおすすめします。
レコードの査定項目は多岐にわたり、その評価によって買取価格が異なるためです。またレコード店によってターゲットとしている顧客層も異なるため、盤の評価は業者間で変動する可能性も。