中古品の買取時には、免許証などでの身分証明が求められますよね。「ただ買取をお願いするだけなのになぜ?」とお思いの人へ向けて、中古品売買と個人情報の関係を解説します。
リサイクルショップなどで中古買取を依頼するときには、店頭で免許証や保険証など身分証明書の提示を求められます。出張や宅配での買取依頼をする場合も、個人情報を記入した申込書と身分証明書のコピーの提出が必要です。
これは、『古物営業法』という法律によって、次のように定められているからです。
【『古物営業法』より抜粋】---------------------------------------------------
(確認等及び申告)
第十五条
古物商は、古物を買い受け、若しくは交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けようとするときは、相手方の真偽を確認するため、次の各号のいずれかに掲げる措置をとらなければならない。
一 相手方の住所、氏名、職業及び年齢を確認すること。
二 相手方からその住所、氏名、職業及び年齢が記載された文書(その者の署名のあるものに限る。)の交付を受けること。
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これは、盗難品の売買といった犯罪を防ぐための防止策でもあるので、すべての中古物買取店で実施されています。
しかしながら、個人情報を預けるということは、利用者の側にも注意が必要です。
過去には、中古の買取・販売店で盗品の買取が公然と行われ、スタッフもその取引に関与していたという事件が起こっています。
こうした個人情報の漏えい事件は業界を問わずに後を絶たず、ユーザー側も個人情報への意識を高く持つ必要があります。
HPなどで個人情報の取り扱い欄をよくチェックし、取り扱いに細心の注意を払っているショップを選ぶようにしましょう。